プレステージ・スポーツ　クラフツマン

“プレステージ”　威信、名声、傑出を意味し、多くのウォッチメーカーは自社を代表するモデルにこの称号をつけます。
ケンテックスの時計の中で唯一、”プレステージ”を冠するモデルがクラフツマンです。 機能、デザイン、素材、ムーブ・・・、商売上の制約を度外視し、ウォッチのすみずみまでこだわり抜いた、ケンテックスを代表するモデルです。
クラフツマンと言えば、耐磁・耐衝撃構造、軽量で強靱なチタン製ボディ、20年間光り続けるトリチウム管発光システムなど、究極の実用スペックに目を奪われがちですが、今回は、そのデザインについて説明します。

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日本人に向けたベゼルデザイン

スイスなどの有名ブランドのプレステージモデルは、押し出しの強いデザインを採用する場合が多いです。 一目でどのブランドのものかがわかる、強い個性のデザインが流行していました。
そんな流行に、橋本憲治は疑問を感じていました。
強い個性と自己主張を良しとする欧米人の感性に向けたデザインが、日本人の感性に本当に合うのか？
かと言って、主張のない保守的で無難なデザインでは、日本のウォッチファンを満足させることはできない。
日本人に向けたプレステージモデルとは・・・、橋本憲治の試行錯誤の日々が続きました。

日常の生活の中で常に身につけていることができるデザイン、長く利用しても飽きのこないデザインを追求し、 ついにクラフツマンのベゼルデザインは完成しました。
日本人の感性に合う落ち着いた円形と、やわらかな八角形を組み合わせ、抑制しつつも、しっかり自己主張するデザイン。 ビジネスからオフまで、あらゆるシーンで”プレステージ”を感じることを目指しました。

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FUSION　素材の融合

クラフツマンのデザインコンセプトの一つが、FUSION（素材の融合）です。
これまでケンテックスは、チタン、セラミック、カーボンなど様々な素材を使ったウォッチを開発してきました。 ケンテックスの集大成である25周年記念モデルは、これまで培った素材加工技術を注ぎ込み、新しい美しさ追求しました。
二重構造のベゼルは、八角形のブラックのファインセラミックスと、円形のチタンベゼルを組み合わせます。 ファインセラミックスは、ステンレス鋼に比べて約4倍の硬度、10倍の耐摩耗性があり、その比重はステンレス鋼の約半分、チタンと比べても約80%という軽量な超硬材です。また、ダイヤルにはカーボンを採用。
軽量で強靱というクラフツマンの特長のさらなる進化を、異素材を組み合わせたデザインで実現することを目指しました。